29日午前10時半ごろ、岐阜県七宗町の飛驒川で沢登りをしていた女性から「(同行の)男女2人が流された」と119番通報があった。同日午後3時40分ごろ、2人は流された地点から約300メートル下流の川底で、いずれも心肺停止の状態で見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。
岐阜県警加茂署によると、死亡したのは、岐阜市の団体職員の男性(41)と、同市の女性(35)。男性がロープを対岸にかけようとしたところ流され、同じロープにつながっていた女性が助けようとしたが2人とも流されたという。
3人グループで沢登りをしており、一緒にいた40代女性が通報した。
現場は川幅80メートルの飛驒川。前日までの雨の影響で増水し、水位が1メートルほど高くなっていたうえ流れも普段より速かったという。(小原智恵)